入浴で得られるメリット

入浴で得られるメリットとは?

湯船に浸かると、身体にはどのような変化や効果があるのでしょうか。まずは、入浴で期待できるメリットを紹介します。

水圧による血行不良の改善

湯船に浸かると、身体に水圧がかかります。皮下にある血管にも程よい圧力がかかることで、血行不良の改善が期待できます。血液循環の活性化とともにリンパの流れも促進されるため、冷えやむくみの解消にもつながります。特に、下半身の冷えやむくみに悩む人は、即効性を感じやすいようです。水圧の影響で腹部も縮むため、呼吸の回数も増加します。「酸素をたくさん取り込んだ血液が身体の隅々まで運ばれる」という好循環が生まれます。

温熱による疲労の解消

体温が高まると、新陳代謝が活性化し、疲労物質が体外へと排出されます。疲労物質が減少するにしたがって、自然と筋肉の凝りもほぐれていきます。肩や腰の痛みも、入浴によって改善する可能性が高いでしょう。温熱効果は、肉体疲労の解消だけでなく、自律神経を整えるためにも有効で、リラックス感を司る副交感神経は、身体が温まることで優位になります。つまり、入浴は心身両面の疲労を一度に解消できる方法なのです。

浮力による全身のリラックス

水中では、浮力が働いて自然と身体が浮いてきます。肩まで浸かると、体重が普段の10分の1程度にまで軽減するともいわれるほどです。体重から解放されることで筋肉や関節が休まり、身体全体の緊張がほぐれます。陸上では痛みがあって動かしにくい部分も、水中でなら少しずつ動かせるケースも少なくありません。入浴では、お湯の温かさと浮く心地よさが相まって、リラックス効果の倍増も期待できます。

新陳代謝の向上によるお肌の美容効果

人間の皮膚は、約28~29日周期で生まれ変わりを繰り返しているとされています。ターンオーバーと呼ばれる現象です。湯船に浸かることで体温上昇や発汗が促されると、血流が改善し、肌の老廃物も流れやすくなります。入浴による代謝力アップは、肌のターンオーバーも促進するというわけです。汗には老廃物を排出する役目もありますので、毛穴がしっかりと開き、たくさんの汗をかく入浴には、デトックス効果も期待できます。

体温上昇による入眠効果の向上

眠気は、身体の深部の体温が低下することで引き起こされていると考えられています。眠りたいタイミングで深部体温をうまく下げられれば、スムーズな入眠につながるということです。深部体温を下げるのに効率的なのは、「一度体温を上昇させておいて、放熱する」ことで、就床前の入浴が、結果的に体温を下げやすい身体をつくります。意外に思われるかもしれませんが、就寝前の「入浴による体温上昇」が、快適な眠りへといざなう「深部体温の低下」のカギなのです。

 

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