棗の効能と効果

ナツメは、平安時代の薬物書『本草和名』に薬として用いられていたとの記述が残されています。実を乾燥させたものが生薬の「大棗(たいそう)」で、有効性分は糖類、有機酸、トリテルペン、サポニン、ベンジルアルコール配糖体。

主な作用は緊張の緩和・鎮静・滋養強壮・利尿。筋肉の急な緊張による疼痛を和らげ、神経過敏を静め、咳、腹痛などの痛みを取ります。

ナツメの効果・効能① 貧血予防

乾燥ナツメ100gあたり1.5gもの鉄分を含むほか、赤血球を作り出すのに欠かせない成分である葉酸も豊富で、貧血や鉄欠乏症に効果があるとされています。

ナツメの効果・効能② 体を温める

ナツメには体を温める作用があります。薬としても頻繁に用いられており、「大棗を使わない漢方医はいない」といわれるほど。漢方では風邪の初期に使われる「葛根湯」や「桂枝湯」に配合されています。

ナツメの効果・効能③ 緊張の緩和や鎮静作用

ナツメに多く含まれるパントテン酸には、ストレスをやわらげる副腎皮質ホルモンの働きを促し、ストレスへの抵抗力を高める働きがあります。

精神を安定させ、ストレスを軽減するため、イライラや不眠などの心身の疲れにも有効。

ナツメの効果・効能④ エイジングケア効果

パントテン酸にはビタミンCの働きを助ける効果があります。ナツメ自体にもビタミンCが含まれていますが、これはコラーゲンを生成するのに重要な成分で、肌のハリや髪の毛のツヤの維持効果が期待できます。

さらに、ナツメの皮は抗酸化作用をもつポリフェノールを豊富に含んでおり、老化や生活習慣病などから体を守ってくれるエイジングケア効果も注目されています。

ナツメの効果・効能⑤ 便秘予防

ナツメには食物繊維が豊富なため、便秘を予防・解消する効果も期待できます。

 

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