不妊中の方にできるだけ避けてほしい食べ物は
トランス脂肪酸
近ごろ良く耳にする「トランス脂肪酸」をご存知でしょうか。
トランス脂肪酸とは、不飽和脂肪酸の一種で、多くは植物油を加工する工程でできるものです。
WHO(世界保健機関)は「トランス脂肪酸量は総エネルギー摂取量の1%未満とすべき」と勧告し、アメリカのFDA(食品医薬品局)は、2018年以降トランス脂肪酸を含む油脂の食品使用を原則禁止すると発表しています。
他国でのトランス脂肪酸に対する状況をまとめてみました。
アメリカ ニューヨーク市:トランス脂肪酸の完全使用禁止。
オランダ:トランス脂肪酸が含まれる製品を販売禁止。
デンマーク:トランス脂肪酸の含有量制限が2%。違反すると罰則の対象に。
韓国:トランス脂肪酸の食品表示を義務化。
台湾:トランス脂肪酸の食品表示を義務化。
中国:トランス脂肪酸の食品表示を義務化。乳幼児への食品に対しては使用禁止。
このようにトランス脂肪酸は世界的にも危険視されている脂肪酸ですが、
日本では摂取量が他国と比べ少ないとされ、何の規制もされていないのが現状です。
トランス脂肪酸はLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を増やし、
HDLコレステロール(善玉コレステロール)を減らしてしまい、
冠動脈疾患のリスクを高めることが指摘されています。
体内に蓄積され、細胞膜の形成を阻害し、免疫異常となり、老化に繋がる活性酸素を大量に発生させます。
トランス脂肪酸は、癌、動脈硬化、アレルギー疾患、心疾患、うつなどの原因として考えられます。
また、トランス脂肪酸の摂取により卵子や精子の質が下がり、排卵性の不妊に繋がる危険性も考えられます。
妊活中の場合は、控える方が良いと言われています。
トランス脂肪酸を多く含む食品
・マーガリン
・ショートニング(ケーキやお菓子の材料になります)
・サラダ油
・キャノーラ油
・チョコレート
・マヨネーズ
・カップ麺
・スナック菓子 などなど
マーガリンやショートニング、植物性油脂が材料となって作られたものには、トランス脂肪酸が含まれています。
アイスクリームやドーナツ、菓子パン、市販の揚げものなども注意です。
マーガリンやサラダ油は安価なので、家庭でも使う方が多くいらっしゃいますが、
オリーブオイルや米油、ごま油、亜麻仁油などを使うように油を見直してください。
ご相談、ご質問があればお気軽にお問い合わせください。