甲状腺の初期症状に気づく

甲状腺とは?

甲状腺は首の前方、のどぼとけのすぐ下にあります。
大きさは縦が4㎝程で、重さが15ℊ前後です。
甲状腺には右葉と左葉があり、ちょうど蝶が羽を広げたような形で、すぐ後ろにある気管(空気の通り道)を抱き込むようについています。
正常の甲状腺は柔らかいので、外から手で触ってもわかりませんが、腫れてくると手で触ることができ、ある程度大きくなると首を見ただけでも腫れがわかるようになります。

甲状腺の機能

ホルモンを作る臓器を内分泌器官といい、甲状腺もその一つです。
食べ物に含まれるヨウ素を材料にして甲状腺ホルモンを合成する働きをしています。
甲状腺ホルモンには、体の発育を促進し、新陳代謝を盛んにする働きがあります。つまり、私たちが活動するために必要なエネルギーを作り、快適に生活するために必要なホルモンです。甲状腺ホルモンは全身のほとんどの組織に作用し、成長・発育に重要であるばかりでなく、エネルギーの産生や様々な代謝、循環器の調節などもつかさどっています。
そのため、ホルモンの分泌が過剰になったり、低下することで身体にあらゆる症状をきたします。

甲状腺ホルモンが多い場合(甲状腺機能亢進症:バセドウ病など)

ホルモンが過剰になり、全身の代謝が活発になりすぎる状態です。
  • 代謝・体重: 食べているのに体重が減る、異常に汗をかく、暑がり。
  • 精神・神経: イライラする、落ち着かない、不眠、手の震え(手指のふるえ)。
  • 心臓・筋肉: 動悸、息切れ、疲れやすい。

甲状腺ホルモンが少ない場合(甲状腺機能低下症:橋本病など)

ホルモンが不足し、全身の活動ペースが極端に低下する状態です。

  • 代謝・体重: 食欲がないのに体重が増える、寒がり、汗をかかない。
  • 見た目: 顔や全身のむくみ、皮膚の乾燥、声がかすれる、髪の毛が抜ける。
  • 精神・体調: 強いだるさ、やる気が出ない、眠気がとれない、物忘れ、便秘。
ホルモン量に関わらない症状(甲状腺の腫れ・しこり)
ホルモン値が正常でも、甲状腺自体が腫れたり、しこりができたりする場合があります。
  • 首の付け根(のど仏の下あたり)が腫れて膨らんでいる。
  • 飲み込みにくい、喉の違和感、声がかすれる。

これらの症状が長く続く場合や気になる場合は、甲状腺専門医や内分泌内科を受診し、血液検査(ホルモン値の測定)を受けることをお勧めします。

 

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