更年期の原因
更年期症状の原因について、ここではさらに詳しく解説していきます。
症状に個人差があるのは、その人の性格・気質やおかれている環境に左右されるためですが、大きな原因は加齢に伴う身体的な変化であるといわれています。
月経の仕組み
更年期の変化を理解するためには、月経のメカニズムと2つの女性ホルモンの関わりに関する知識が必要です。
卵巣からはエストロゲンとプロゲステロンが分泌されます。
エストロゲンの働きで、子宮内膜が厚くなり受精卵の着床準備をします。
子宮内膜が厚くなると下垂体からFSH(卵胞刺激ホルモン)やLH(黄体形成ホルモン)という性腺刺激ホルモンが急激に放出されます。
排卵直前にはLHが通常の数倍のピークをつくることにより、排卵がおこります。
排卵後の卵胞は黄体となりプロゲステロンが分泌され、受精卵の着床のための環境をつくります。
着床しなかった場合、黄体は萎縮し、子宮内膜は剥がれ落ちます。
これが月経です。
女性ホルモン減少で脳が混乱、自律神経も乱れやすくなります
更年期を迎えると卵巣機能は低下する為、若い時と同様にエストロゲンを分泌できなくなります。
そのことによってホルモンバランスが保てなくなり、起きる体の症状が更年期症状です。
女性ホルモンは、脳の視床下部からの指令により卵巣から分泌されます。
視床下部はさまざまなホルモンの分泌をコントロールするとともに、体温調節や呼吸、消化機能の調節、精神活動などを司る自律神経のコントロールセンター。
ところが、卵巣の機能が衰えると、脳がいくら「ホルモンを出せ」と指令を出しても分泌されません。
すると、脳がパニックを起こして通常の何倍もの指令を出すために、異常な発汗、イライラ、めまいなどの症状があらわれるのです。
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