世界肝炎デー

今日は世界肝炎デーです。肝炎に関する意識を高めるための国際記念日とされています。

肝炎(かんえん)とは、何らかの原因によって肝臓の細胞に炎症が起き、細胞が破壊されていく病気です。 
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれており、病気が進行してもなかなか自覚症状が現れません。しかし、放置すると肝硬変や肝がんに移行するリスクがあるため、正しい知識と早期発見が極めて重要です。 
以下に、肝炎の原因や種類、症状について詳しくまとめました。

1. 肝炎の主な原因

日本では、全体の約80%がウイルス感染による「ウイルス性肝炎」です。しかし、それ以外にも日頃の生活習慣や免疫の異常などが原因になることもあります。 
  • ウイルス性: 肝炎ウイルスへの感染(A・B・C・E型など)
  • アルコール性: 長年の過度な飲酒によるもの
  • 非アルコール性(脂肪肝炎): 肥満や糖尿病などの生活習慣病が背景にあるもの
  • 薬剤性: 薬やサプリメント、漢方薬などの副作用によるもの
  • 自己免疫性: 自分の免疫細胞が誤って肝細胞を攻撃してしまうもの 

2. ウイルス性肝炎の種類と特徴

代表的な4つの型(A・B・C・E)は、感染経路や「慢性化(長引くかどうか)」のしやすさに大きな違いがあります。 

主な感染経路 慢性化のリスク 特徴・予防
A型 汚染された水や生貝の経口摂取 しない(急性のみ) 発展途上国への渡航時はワクチン推奨
B型 母子感染、血液・体液、性交渉 する(特に乳幼児期) ワクチンで予防可能(定期接種)
C型 血液(注射器の使い回しなど) 極めて高い(約70%) ワクチンはないが、優れた特効薬(飲み薬)がある
E型 加熱不十分なジビエ肉(豚・イノシシ・シカなど) しない(妊婦は重症化リスク) お肉をしっかり加熱することが最大の予防


3. 肝炎の症状(急性・慢性)

進行のスピードによって症状の現れ方が異なります。 
急性肝炎(急激に発症するケース)
A型・E型や、成人が初めてB型に感染したときなどにみられます。 
  • 初期: 発熱、全身のだるさ(倦怠感)、食欲不振、吐き気(風邪と間違われやすい)
  • 極期: 黄疸(おうだん)が発生(白目や皮膚が黄色くなる)、尿の色がウーロン茶やコーラのように濃くなる
  • ※多くは自然に治りますが、1〜2%の確率で命に関わる「劇症肝炎(急性肝不全)」になるため油断はできません。 
慢性肝炎(6ヶ月以上炎症が続くケース)
主にB型・C型ウイルスや、生活習慣による脂肪肝などが原因です。 
  • 自覚症状がほとんどありません
  • 症状がないまま10年〜30年という長い時間をかけてじわじわと進行し、肝硬変、さらには肝がんへと悪化してしまうのが一番の怖さです。 

4. 私たちができる対策

慢性肝炎の恐怖から身を守るために、国や自治体も以下の対策を強く推奨しています。 
  1. 一生に一度は「肝炎ウイルス検査」を受ける
    一般的な健康診断の項目には含まれていないことが多いため、別途検査が必要です。多くの自治体や保健所で無料または安価で血液検査を受けられます。
     
  2. C型は薬で治せる時代に
    かつては副作用の強い注射治療が主流でしたが、現在は1日1回・数ヶ月の飲み薬だけで、95%以上の確率でウイルスを排除できるようになりました。
     
自身の感染の有無を知ることが最大の予防になります。もし過去に一度も検査を受けた記憶がなければ、ぜひ一度地元の保健所や医療機関に相談してみてください。

 

 

ご相談、ご質問があればお気軽にお問い合わせください。

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