暑熱順化・夏バテ・梅雨バテ

初夏は気温や湿度が急上昇する時期です。この時期は体が暑さに慣れていないため、「熱中症」や自律神経の乱れによる「夏バテ・梅雨バテ(だるさや頭痛)」に特に注意が必要です。
本格的な夏に向けて、以下のポイントを意識して体調管理を行いましょう。 

1. 暑熱順化(体を暑さに慣らす)

体が汗をかいてうまく体温を逃がせるようになるまでには時間がかかります。 
  • こまめな運動: 初夏のうちから、ウォーキングなど軽い運動で汗をかく習慣をつけましょう。
  • 入浴のすすめ: シャワーだけで済ませず、ぬるめのお湯に浸かることで、自律神経を整え汗をかきやすい体質を作ります。

2. 食事と睡眠で体力をキープ

胃腸の働きを落とさず、疲労を回復する栄養素を積極的に摂りましょう。 
  • 疲労回復: 豚肉やうなぎ、大豆製品などに含まれるビタミンB1は疲労回復に効果的です。
  • 胃腸を冷やさない: 冷たい麺類や飲み物ばかり摂ると消化不良を起こします。温かいスープや、体を冷やしにくい根菜類なども意識して食べましょう。
  • 質の高い睡眠: 寝苦しさを感じる前に、エアコンや扇風機を上手に活用して、室温・湿度を適度に保つことが疲労回復の鍵です。

 

3. 「冷房病」と自律神経の乱れを防ぐ

初夏は屋外の激しい暑さと、室内の冷房による冷えの寒暖差により、自律神経がパニックを起こしやすくなります。これが「なんとなく体がだるい」「頭痛がする」といった夏バテ症状の主な原因です。
  • 室温は28℃、湿度は50〜60%を目安に:
    冷やしすぎは厳禁です。エアコンの風が直接体に当たると体温が奪われすぎるため、風向きは上向きに設定し、サーキュレーターで室内の空気を循環させましょう。
     
  • 「3つの首」を冷やさない:
    オフィスや電車内が冷え切っているときは、首・手首・足首を冷気から守ります。ここに太い血管が通っているため、冷えると全身の血流が悪くなります。薄手のカーディガンやストールを常備しましょう。

4. 水分・塩分補給の「正しいタイミングと量」

のどが渇いたと感じた時点ですでに軽い脱水が始まっています。一気に飲むのではなく、効率よく体に吸収させることが大切です。 
  • 飲むタイミングのルーティン化:
    「起床時」「通勤・通学の前後」「入浴の前後」「就寝前」には必ずコップ1杯(約200ml)の水分を摂りましょう。
  • 汗をかいたら電解質をプラス:
    ただの水を大量に飲むと、血液中の塩分濃度が下がり、体がそれ以上水を欲さなくなってしまいます。屋外での活動やスポーツ時、大量に汗をかいたときは、 ポカリスエット などのイオン飲料や、 塩分チャージタブレッツ などの塩分タブレットを併用してください。
     

5. 「プレクーリング」と効果的な体温調節

近年、熱中症対策として注目されているのが、活動を始める前にあらかじめ体温(深部体温)の上昇を抑えておく「プレクーリング」という手法です。 
  • アイススラリーの活用:
    アイススラリーとは、細かい氷が液体に混ざったシャーベット状の飲料のことです。これを外出前や作業前に摂取することで、体の内側から効率よく効率的に熱を下げることができます。
  • 太い血管を直接冷やす(緊急時・火照り時):
    「暑さで頭がぼーっとする」「体が熱い」と感じたら、皮膚の上から太い血管が通っている首の後ろ、両側の脇の下、足の付け根(股関節)を冷やすと、冷えた血液が全身を巡り効率よく体温が下がります
     

6. 運動や活動の時間帯を見直す

日中の最も気温が上がる時間帯(11時〜15時頃)の屋外活動はできるだけ避けましょう。
  • 涼しい時間を狙う:
    ウォーキングや買い物などの外出は、朝の6時〜9時、または夕方18時以降の比較的涼しい時間帯に計画するのがおすすめです。
  • 服装の工夫:
    熱を吸収しやすい黒っぽい服を避け、白や淡い色の服を選びます。麻や綿、吸汗速乾機能のあるポリエステルなど、通気性がよく汗が乾きやすい素材がベストです。

 

 

 

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