夜間の熱中症は、夏の熱中症の約4割を占めます。
また、昼間と違って「本人が気づかないうちに進行する(=枕元の殺人者)」という恐ろしい特徴があります。
メカニズムから具体的な予防法まで、さらに深く解説します。
1. なぜ夜間に熱中症になるのか?(3大メカニズム)
- 輻射熱(ふくしゃねつ):昼間に太陽が温めた壁や天井の熱が、夜になって室内に放出され、夜間も室温が下がりません。
- 不感蒸泄(ふかんじょうせつ):人間は寝ているだけで、呼吸や皮膚からコップ1杯〜2杯分(約200〜500ml)の水分を失います。
- 感覚の麻痺:睡眠中は暑さや喉の渇きを感じにくく、自覚症状がないまま脱水と体温上昇が進みます。
2. 見落としがちな危険因子
- アルコール:お酒は利尿作用があるため、飲んだ水分以上の尿が出てしまい、激しい脱水を高めます。
- 入浴直後の就寝:お風呂上がりに体が温まったまま寝ると、体温が下がらず熱がこもりやすくなります。
- 高齢者・子ども:高齢者は暑さや渇きを感じるセンサーが鈍くなっており、子どもは体温調節機能が未発達です。
3. 今日から実践すべき「鉄則」
エアコンの正しい設定
- 朝までつけっぱなし:26〜28度で朝まで稼働させるのが最適です。タイマーが切れた後に室温が急上昇して被災するケースが後を絶ちません。
- 設定温度より「湿度」:湿度が60%を超えると汗が蒸発せず、体温が下がりません。除湿機能(50〜60%目標)を併用してください。
寝具と衣類の工夫
- 吸湿・速乾性の寝具:麻や特殊素材の接触冷感シーツを使い、背中に熱をこもらせない工夫が有効です。
- ゆったりしたパジャマ:締め付けのある服は汗の蒸発を妨げます。通気性の良いものを選びましょう。
理想的な水分補給
- 就寝前の1杯:枕元には、水またはミネラルが補給できる麦茶を常備してください。緑茶やコーヒーは利尿作用があるためNGです。
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