『卵子は精子のダメージを修復する?(論文紹介)』

こんにちわ(^^♪
先日、ショウキT‐1の論文がアメリカの査読付論文で発表されました。1年以上の審査と修正を経て掲載の運びとなりました。
 
上記、URLより全文がダウンロード可能です。
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話は今回の題材に戻りますが精子が胚の発生に影響を与えるメカニズムについては、まだ不明な点が多くあります。

受精後3日後の8細胞期付近でzygotic expressionが起きて、ここから父型の遺伝子発現が主に動き始めます。

よって父型の遺伝子にダメージが大きいと、胚の発生に後半に影響を与えるとされています。

最近のメタアナリシスでは、精子のDNAフラグメンテーションが増加すると胚質の低下、臨床的妊娠率の低下、流産率の上昇、および反復流産との関係が報告されています。

 
今回の論文は卵子はちょっとした精子のダメージを修復するのに年齢って影響するの?という切り口でかかれています。

『卵子は精子のダメージを修復する?(論文紹介)』
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33589137/

≪論文紹介≫

異なる年齢層の女性を対象に、精子DNAフラグメンテーションが生殖補助医療の臨床成績に及ぼす影響を検討することを目的としています。

2017年6月から2019年12月の間にICSIを受けた540組のカップル、卵巣刺激はFSHアンタゴニスト周期17mm以上3個以上になった段階でrhCG投与し35時間後に採卵を実施しました。

体外受精周期を母体年齢に応じて3つのグループに分けた:36歳未満(n=285)、37-40歳(n=147)、41歳以上(n= 108)。

精液サンプルは、精子クロマチン分散試験を用いて精子DNAフラグメンテーション(SDF)を評価し、年齢層ごとに、SDF指数に応じて、低断片化指数(<30% SDF)と高断片化指数(≧30% SDF)に分けました。

主な評価項目は着床率、妊娠率、流産率としました。

結果:

母体年齢が36歳以下および37~40歳の場合、<30% SDFまたは≧30% SDFの体外受精周期では、検査結果および臨床結果に有意な差は認められませんでした。

母体年齢が40歳以上の場合、≧30% SDFを用いた体外受精周期では、<30% SDFと比較して、高品質の第3日目胚(54.4%対33.1%)の低下、胚盤胞発育率(49.6%対30.2%)の低下、妊娠率(20.0%対7.7%)および着床率(19.7%対11.9%)の低下、流産率(12.5%対100.0%)の増加が有意に認められました。

結論:

精子DNAフラグメンテーションが高い精子を用いた顕微受精を用いた体外受精は、母体年齢があがると共に着床率、妊娠率の低下、流産率の上昇につながることがわかりました。

(注)精子のDNAフラグメンテーションはSCDテスト(Halosperm; Halotech社: 200 sperm count)を用いて、ICSIに提供された精子サンプルと用いて行っています。良好分割期胚の定義:

day2: 4cell,day3: 8-10cell,<15% fragmentationなど

妊娠率:胚移植回数あたりの心拍がみえた数
着床率:胚移植胚数あたりの心拍がみえた数
流産:20週以前の流産と定義

≪見解≫

母体年齢が高い女性の卵子はDNAフラグメンテーションが高い精子を修復する能力が低く、生殖医療成績が低下するとしています。

母体年齢の上昇が卵子のメッセンジャーRNAの蓄積量やDNA repair activity( DRA)の減少する先行研究と一致する結果となっています( Hamatani Tら. Hum Mol Genet 2004)。

胚発生の最初の24時間(S期)の頃には、母型・父型の遺伝子に修復すべき何十万ものDNA損傷が存在するとされています。

その場合、卵子は


①アポトーシス:1つまたは複数の割球を壊して胚の生存率を低下

②許容:少量であれば突然変異として児に伝播の可能性
③修復、のバランスを取りながら胚発生を進めていきます(Menezo Yら.Zygote 2010)。
それ以外にも生理学的経路のいくつかの問題が生じるとされています。


エネルギー管理と代謝(ミトコンドリア機能不全)、エピジェネティクス、細胞周期チェックポイント(紡錘体アセンブリチェックポイントの障害による減数分裂紡錘体の異常)、減数分裂(コヒーシン機能不全)、テロメアの短縮などです。
これらの結果として、胚盤胞形成の低下や染色体異常が生じ、体外受精結果の低下につながることが分かっています。

 
年齢が上がると共に卵子の修復の能は低下しますのでキーポイントは卵子の質を上げる事です。
 
ショウキT‐1に含まれるT‐1エキス(糖鎖)は卵巣のレセプターを増やし顆粒膜細胞を増殖される事により卵子の質を向上させる事が長年の研究でわかっています。
 
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先日、ショウキT‐1の論文がアメリカの査読付論文で発表されました。
上記、URLより全文がダウンロード可能です。
翻訳したものはまた近いうちのご案内致します。
重要!
 
妊娠を希望される方、妊娠中の方、産後母乳を与える女性が口にするものなのでしっかりとしたエビデンスがあるものを選ぶ必要があります。
 
お母さんが口にするものは赤ちゃんの身体の全てに繋がります。
 
妊活サプリや漢方薬はたくさんありますが安全性や有効性を考えた際にきちんとしたエビデンスがあるものをお選び下さい。
 
妊娠を希望される方、妊娠中の方、産後母乳を与える女性には
きちんとしたエビデンスと実績があるショウキT‐1を是非ともオススメ下さい。
オススメの飲み方は
20代 1日1包
30代 1日2包
40代 1日3~5包    です。

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