不妊治療の現場で患者様とお話している中でお子様の血液型の話題になる事がしばしばあります。 わかっているようで忘れてしまう、両親の血液型から導き出される生まれてくるお子様の血液型とその確率についてお話致します。 『両親の血液型からみた子供の血液型の組み合わせとその確率』 子供の正しい血液型を知るには、医療機関での血液型検査が必要です。 しかし現在、生まれたときに子供の血液型を調べてくれる病院はとても少なくなりました。 血液型検査をしなくても、パパママの血液型から子供の血液型を推測することはできます。
異例の血液型「シス型」基本的に、子供の血液型は上表のような結果となり、表にない血液型は生まれません。しかし、表にはない血液型の子が生まれる、異例の場合があります。 これは「シス型」と呼ばれる型で、同じ染色体上にAやBの遺伝子を持ちますが、パパママどちらかがO型でもAB型が生まれたり、どちらかがAB型であってもO型の子が生まれることがあります。 ごく稀な血液型の例外「ボンベイ型」 とてもめずらしい血液型で、輸血をするときに血液を確保するのがとても難しい血液型があります。 その種類は、日本では20種類以上登録されており、中でも有名なものは「ボンベイ型」と呼ばれる型です。
ボンベイ型は、赤血球にあるH抗原がない型になり、AやBの遺伝子を持つにもかかわらず、検査ではO型と判定されます。
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