体重と染色体異常の関係

おはようございます。

今回は女性の体重と染色体異常ついての論文を紹介致します。


女性肥満と出生率や流産などとの間に関係があることは知られています。

しかし、これらの結果が子宮内環境の悪化、卵子の質の低下、あるいは複合的な原因によるものかどうかは、現在のところ分かっていません。

BMIとPGT-A(着床前診断)結果を調査した報告をご紹介させていただきます。

≪論文紹介≫

『女性体重は受精卵の染色体異常と関係する?(論文紹介)』

Yael R Stovezky, et al. Fertil Steril. 2021. DOI: 10.1016/j.fertnstert.2021.02.029

2017年1月1日から2020年8月31日にPGT-Aを用いた初回の体外受精サイクルを受けた女性を対象に、BMIに基づいて後方視的に受精卵の異数性を調査しました。

評価項目は胚異数性、モザイクの数と割合としました。

結果:

女性はWHOのBMI分類に従って、普通体重(18.5~24.9kg/m2、n = 1,254)、過体重(25~29.9kg/m2、n = 351)、肥満(>30kg/m2、n = 145)に分類しました。

年齢を調整した回帰モデルでは,BMI分類は異数性胚の数や割合との間に関係は認めませんでした。

また,BMI 分類は、モザイク胚や euploid 胚の数や割合との間に関係は認めませんでした。

35歳未満、35~40歳、40歳以上と年齢別にわけたサブグループ解析でも、同様の結果となりました。

結論:

PGT-Aによる体外受精を受けた患者の大規模なコホートにおいて、BMIは異数性胚、モザイク胚や euploid 胚の数または割合とは関連しませんでした。

≪見解≫

この研究では肥満とPGT-Aによる胚異数性の割合や数に関係がないことを報告しています。

過去にも同様の報告がございますので、ある程度 コンセンサスが得られた結果なのかなと思っています(K.N. Goldman,et al. Fertil Steril. 2015)。

ただし、肥満マウスモデルでは受精卵の染色体異常を誘発することがわかっています(K.M. Luzzo, et al. 2012; Y.J. Hou, et al. 2016; C.E. Boots, et al. 2016; Y. Yun,et al. 2019)。

今回の結果との違いが動物間の問題なのか、肥満の程度の問題なのか、今後検証が必要です。

ただし、生殖医療・周産期医療に関わっていると女性の肥満が生殖医療予後に影響を与えているだろうなと感じることが多く、今後も新しい報告(胚の細胞質やエピゲノムなどの染色体以外の質なのか、内膜受容能なのか、着床後なのかなど)に注視していきたいと思います。

冒頭でも書きましたが女性肥満と出生率や流産などとの間に関係があることは知られています。

日本肥満学会が定義した基準では、日本人の場合はBMI 25を超えたあたりから、

耐糖能異常
糖尿病
脂質代謝異常症
高脂血症
高血圧

といったいわゆるメタボリックシンドロームと呼ばれるような病気の発症頻度が高まることが理由のようです。

 

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