体のなかでくすぶるような炎症状態がだらだらと続く「慢性炎症」は、老化、動脈硬化、2型糖尿病、高血圧、肥満、がんなどと関連が深いことが分かってきた。
慢性炎症は糖尿病とも関連が深く、心血管疾患、脳卒中、腎腎臓病、歯周病など糖尿病の合併症を引き起こす原因になる。バランス良く食べる食事スタイルにより、慢性炎症を予防しやすい。慢性炎症を防ぐのに効果的な食品も分かってきた。慢性炎症を抑える食べ物は、青魚、発酵食品、色の濃い野菜や果物です。これらは体内の炎症や酸化を和らげる働きがあります。
炎症がじわじわ続く慢性炎症は「万病のもと」
「炎症」というと、赤く腫れたり熱をもったりするイメージを抱く人が多いかもしれないが、体のなかでくすぶり続ける「慢性炎症」もある。
慢性炎症は最近の研究で、老化、動脈硬化、2型糖尿病、高血圧、肥満、がんなどとも関連が深いことが分かってきて、「万病のもと」として注目されている。
自覚症状のない弱い炎症が、体内で長期にわたってじわじわ続くのが慢性炎症。細胞の老化や内臓脂肪の増加、さらには食事や運動不足も影響していると指摘されている。
不健康な生活をしていたり肥満があると、炎症性サイトカインなどの炎症性物質が必要以上に作られ、正常な細胞も傷つくようになる。
慢性炎症は糖尿病とも関連が深い
米カリフォルニア大学の研究によると、慢性炎症は2型糖尿病とも関連が深く、心血管疾患、脳卒中、腎腎臓病、歯周病など糖尿病の合併症を引き起こす原因になる。
とくに内臓脂肪がたまっていて血糖値が高くなりやすい人は、免疫細胞のひとつであるマクロファージなどが炎症性サイトカインを分泌し、血糖値を下げるインスリンの働きが悪くなるインスリン抵抗性が亢進しやすくなるという。
インスリンを分泌する膵β細胞でも、炎症反応が続くことで、インスリン分泌能や増殖能が障害されて、血糖値が上がりやすくなるとも指摘している。
不健康な食事が慢性炎症の原因に
オハイオ州立大学が発表した新しい研究によると、慢性炎症の原因のひとつは不健康な食事だ。米国人の10人に6人が炎症を誘発しやすい食事をしているという。
野菜・全粒穀物・魚介類・大豆・豆類・果物などをバランス良く食べる食事スタイルにより、慢性炎症を予防しやすいと考えられている。
「体の炎症を起こしにくい、全体的なバランスの良い食事をすることも重要です」と、同大学公衆衛生学部のレイチェル メドウズ氏は言う。
「たとえば、野菜や果物を食べている人でも、アルコールを飲みすぎたり赤身の肉を食べすぎると、炎症が誘発されやすくなる可能性があります」としている。
慢性炎症を改善する食事
サバやアジなど魚が慢性炎症を軽減、青魚に多く含まれn-3系脂肪酸は、慢性炎症とインスリン抵抗性を軽減するのに非常に効果的であることが示された。とくに糖尿病や肥満のある人の多くは、インスリン感受性が低下し、インスリンの働きが低下し、血糖値が上昇しやすくなっています。
慢性炎症を軽減するために効果的な食品は他にもある。それは発酵食品だ。
スタンフォード大学の研究によると、発酵食品を多くとる食事スタイルは、腸内細菌の多様性を高め、炎症を減少させるのに効果的だ。発酵食品は、ヨーグルト・納豆・漬け物・発酵チーズ・キムチ・発酵ピクルス・ケフィアなどがある。
食生活を少し変えるだけで、腸内細菌叢と免疫系に好ましい影響がでてきます。腸内細菌叢の多様性が低いことは、肥満や糖尿病とも関連していると考えられます。
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