タバコによる精子への影響についてはこれまでにも多くの論文が発表されており、「禁煙」は妊娠を目指す上で男性にも女性にも大切な要素(治療の一環)です。
「タバコ→ミトコンドリア膜電位低下→精子運動率低下、DNAダメージ増加→アポトーシス」という図式が明らかになりました。
健常男子の精子にタバコの抽出物を暴露させ、運動率、ミトコンドリア膜電位、クロマチン、アポトーシスを分析しました。
タバコ抽出物は、精子の運動率を用量依存性、時間依存性に低下させ、精子の動力エネルギーであるミトコンドリア膜電位を低下させました。
また、タバコ抽出物は、用量依存性、時間依存性に精子クロマチンを凝縮させ、アポトーシス(フォスファチジルセリン露出、DNAフラグメント)を生じました。
これらの効果は精子に悪影響を与える代表的な物質であるTNFαと同様でした。
タバコによって起こるDNAダメージは受精卵にも影響する事が判明しており、胎児の奇形率、癌、遺伝病のリスクを増大させます。
父親になろうという男性には禁煙を勧めます。
タバコは精子濃度を13-15%減少
運動率を10-17%減少
奇形率を13%増加します。
運動率を10-17%減少
奇形率を13%増加します。
タバコは精液中の白血球を増加させ、活性酸素を増加させるため、酸化ストレスによるクロマチンやDNAへのダメージが増加します。
精子にはDNAを修復する力が備わっていないため、一度壊れた遺伝子は元には戻りません。
禁煙は、妊活の第一歩です。禁煙することで、健康な赤ちゃんを授かる可能性を高め、より豊かな人生を送ることができます。
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