「質の良い卵子」に共通する3つのパワー
質の良い卵子とは、次の3つのパワーを兼ね備えている卵子のことです。
1.眠りから覚めて成長するパワーがある
例えば、30歳の時に排卵する卵子は30年間未熟な状態で成長をとめています(AMHの働きによる)。そして、順番がきたなと思ったら、急に成長を開始するのです。
その成長の時間は約40時間と言われています。長い眠りから目覚め、たった40時間という短時間で急激に成長できるパワーをもつ卵子だけが、排卵に至ることができるのです。このパワーがない卵子は、10個に1個の確立でいると言われています。
2.精子を迎え入れて受精するパワーがある
精子がやってきても、受精できない卵子もあります。その確率は10個に1個くらいです。1番目に説明したパワーがない卵子を含めると10個中2個くらいが受精しにくい卵子だといえます。(体外受精での受精率が約7割であることも、説明がつきますね。)
3.(細胞)分裂するパワーがある
受精した後、受精卵は分裂を繰り返しながら子宮に宿ります(着床)。着床するまでの5日間で、約100回も分裂しないといけません。スピード感をもって分裂し続けるパワーが必要なのです。
卵子には大きなパワーが必要なのですね。
そのパワーは、どこからやってくるのですか?
ミトコンドリアという器官がエネルギーを作り出す源となっています。
ミトコンドリアでエネルギーを作る時に必ず活性酸素が出てきますが、老化によって、生み出されるエネルギーよりも活性酸素が上回ってしまうと、エネルギー量が少なく、卵子のパワーにも影響が出てきてしまいます。
この活性酸素は生活習慣でも体内に蓄積されていくため、卵子がパワーを出せるための日常ケアも大切です。
良い卵子を育むための日常ケア
良い卵子を育むために重要なのは4点です。
1.喫煙や過度な飲酒は避けましょう
卵子を見て喫煙している方かどうか分かるくらい、喫煙は卵子にとって本当に悪い習慣と言えます。実際、喫煙されている方の受精卵の分裂スピードは大変遅く、分裂の仕方も不均等に分かれていくのを目にしますね。
2.睡眠時間は7~8時間が理想
仕事上、やむを得ない業種の方もおられますが、妊娠しやすいからだづくりのためには、規則正しい生活を送ることが大切です。
3.ストレスはため込まない
ストレスによって、血流が悪くなったり、活性酸素が発生したりする原因にもなります。ストレスは上手に発散していきましょう。
4.食事は季節のものをバランスよく摂りましょう
コンビニや冷凍食品で済ませずに、季節のものをバランスよくとりましょう。
また、近年は葉酸やビタミンDが少ない方が多く見受けられます。不足している栄養素は、積極的にサプリメントも活用しましょう。
ご相談、ご質問があればお気軽にお問い合わせください。
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