営業時間のお知らせ

こんにちは。

自粛期間も終わり、徐々に街も人が沢山出て賑やかになってきています。

活気が出てきて嬉しくもありますが、予防はまだしていきましょう!(^^)!

 

サプリメントサポートセンターも営業時間を少し短くして9時半~16時半で開けていましたが、

6/1より通常の9時から17時に戻ります。

しっかりアルコールで清掃し、スタッフもマスクをしてお待ちしておりますね(^^)/

 

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DNA

先日、『精子のDNA損傷を調べる検査、SDF検について』や『精子DNA損傷は、体外受精とICSI後の流産リスクの増加と関連付けられます』など精子のDNA損傷についてメールをしましたがリプロダクションクリニック院長の松林秀彦先生のブログに『精子のDNA損傷は卵子が修復する』こと、『加齢した卵子ではその修復力が低下する』事についてのオックスフォード大学の論文の解説が書かれていました。

とても興味を引く内容でしたので転記致します。

 
  『精子のDNA損傷は卵子が修復する』

参照元:
『Female ageing affects the DNA repair capacity of oocytes in IVF using a controlled model of sperm DNA damage in mice』

本論文は、精子のDNA損傷は卵子が修復すること、加齢した卵子ではその力が低下することをマウスで示したものです。

要約

C57BL6マウスを用いて体外受精を行いました。

メスマウスは若齢マウス(5〜8週齢)と高齢マウス(42〜45週齢)をそれぞれ15匹ずつ飼育し、過排卵刺激により卵胞を発育させ卵子を確保しました。

オスマウス(6〜8週齢)の精巣上体から採取した精子に放射線を照射してDNA損傷を起こし(0、1、30Gy)たものを体外受精に用い、培養成績を比較しました。

結果は下記の通り(有意差がみられた項目を赤字表示)。

放射線照射    なし    1Gy    30Gy   P値

精子DNA損傷   6.1%   16.1%   53.1%  <0.0001

受精率

 若齢マウス   86.8%   82.8%   76.7%   NS

 高齢マウス   93.1%   70.4%   68.2%   NS

胚盤胞到達率

 若齢マウス   87.0%   33.3%    3.0%  <0.0001

 高齢マウス   70.4%    0%     0%  <0.0001

NS=有意差なし

卵子の遺伝子修復に関与する遺伝子を調べたところ、若齢マウスと比べ高齢マウスで、GV卵の21遺伝子、MII卵の23遺伝子で遺伝子発現の有意な低下を認めました。

遺伝子発現が低下したのは、主に二重鎖切断経路(DSB)、ヌクレオチド除去修復経路(BER)、DNA損傷反応経路(DDR)の遺伝子群でした。DDRはγH2AX標識により識別が可能であり、1Gy照射の受精時には若齢マウスではDDRが増加しましたが、高齢マウスではDDRに変化がありませんでした。

また、1Gy照射の2細胞時には、若齢マウスも高齢マウスもDDRが低下しました。

なお、GV卵もMII卵も遺伝子修復遺伝子発現は、若齢マウスと比べ高齢マウスでおよそ50%低下していました(BER遺伝子のSlk、DDR遺伝子のTop3、DSB遺伝子のRad51)。

解説

受精後、受精卵の遺伝子が活性化される前のDNA損傷の修復には、卵子の転写因子と蛋白が関与すると考えられています。

精子は細胞質がほとんどなく、DNA損傷を受けやすい構造であり、さらに精子にはDNA損傷を修復する仕組みが備わっていないため、受精後に卵子によるDNA損傷の修復がカギになるとされていましたが、これまで証明されていませんでした。

本論文は、精子のDNA損傷は卵子が修復すること、加齢した卵子ではその修復力が低下することをマウスで示したものです。


結論

★精子にはDNAの損傷を修復する仕組みは備わっていない。
★精子のDNAの損傷は卵子が修復する。
★加齢の卵子ではその修復力が低下する。

男性側の精子のDNA損傷は流産の原因になったり受精卵の発育不全に繋がりますので男性側がしっかりとケアを心がける事が大切ですが今回、有る程度のDNA損傷は女性の卵子の力で修復が可能だという事が証明されました。
 
とはいえ女性の卵子は加齢と共に修復力が低下する事も事実ですので卵巣内の卵子を取り巻く顆粒膜細胞を活性化する事がとても大切です。
 
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英ウイメンズクリニックのブログから

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『反復着床不全とラクトバチルスの関係~治療方法についてのおはなし~』

反復着床不全とは?

妊娠しやすい胚(良好胚)を何回移植しても妊娠しない場合を言います。

現在定義はなく、各施設で反復着床不全の診断は様々ですが、特に胚に問題が無さそうなのに妊娠しない症例のことです。

ラクトバチルスとは?

乳酸菌の一種です。子宮内細菌叢は乳酸菌(特にラクトバチルス属)が90%以上の場合は90%未満の場合より妊娠、出産がしやすいと言われています。

また体外受精の治療に置いても、なかなか受精卵が着床しない理由としてラクトバチルス属の割合が低い事が指摘されています。

 
image.png

(画像はイメージです)

ラクトバチルスを増やす方法は?


この治療方法はまだ確立されていません。
腸内細菌を整えるような乳酸菌製剤を飲んでいても、子宮の中に乳酸菌がふえてくれるとは限りません。そこで当院では主に二つの方法を行っています。

1.乳酸菌製剤の膣内投与

乳酸菌膣剤を利用した方法で、膣内に投与することで菌が子宮内に以降してくれる効果を狙った方法です。

この方法で子宮内乳酸菌は確かに増えているようですが、残念ながら定着してはくれません。

2.ラクトフェリンの内服

ラクトフェリンは母乳・涙・汗・唾液などに含まれる糖タンパク質で、感染症の原因菌に対する静菌作用や抗炎症作用がラクトバチルスの増加につながることが報告されています。

ラクトフェリンの主な役割として子宮内のラクトバチルスを高めて妊娠率を高め、感染による流早産の予防効果を期待します。

当院では着床率の良い胚を何回も移植しても妊娠しない反復着床不全の方を対象に、着床不全の検査(慢性子宮内膜炎、子宮内フローラ、免疫学的検査等、、、)を行って、子宮内ラクトバチルスが90%の以下の方に乳酸菌製剤やラクトフェリンの使用をご提供しております。

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血液型

不妊治療の現場で患者様とお話している中でお子様の血液型の話題になる事がしばしばあります。

わかっているようで忘れてしまう、両親の血液型から導き出される生まれてくるお子様の血液型とその確率についてお話致します。

『両親の血液型からみた子供の血液型の組み合わせとその確率』

 

子供の正しい血液型を知るには、医療機関での血液型検査が必要です。

しかし現在、生まれたときに子供の血液型を調べてくれる病院はとても少なくなりました。

血液型検査をしなくても、パパママの血液型から子供の血液型を推測することはできます。

 

image.png


上の表で、縦と横をそれぞれパパママにあてはめ、交わるところが子供の血液型と確率になるので参考にして下さい。

あくまでも、上表の確率は目安です。


異例の血液型「シス型」
基本的に、子供の血液型は上表のような結果となり、表にない血液型は生まれません。しかし、表にはない血液型の子が生まれる、異例の場合があります。

 

これは「シス型」と呼ばれる型で、同じ染色体上にAやBの遺伝子を持ちますが、パパママどちらかがO型でもAB型が生まれたり、どちらかがAB型であってもO型の子が生まれることがあります。

ごく稀な血液型の例外「ボンベイ型」

とてもめずらしい血液型で、輸血をするときに血液を確保するのがとても難しい血液型があります。

 
その種類は、日本では20種類以上登録されており、中でも有名なものは「ボンベイ型」と呼ばれる型です。
 
ボンベイ型は、赤血球にあるH抗原がない型になり、AやBの遺伝子を持つにもかかわらず、検査ではO型と判定されます。
 
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